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-尾張屋-

尾張屋の初代店主森岡重太郎がこの地に店を開いたのが明治16年(1883年)。
日本橋の老舗百貨店「白木屋(現:東急百貨店)」の専属仕立て人を務め、和裁の仕立て屋の第一人者としての地位を築きました。
「和裁」は、文明開化の影響により西欧から伝わった洋服に対して、日本古来の服の仕立てを区別するため生まれた言葉で、
その当時から商売を続けている「尾張屋」は現在も継承する老舗和裁仕立て専門店です。

手縫いに込めた想い

 

尾張屋の裁縫は、すべてが「手縫い」。
他の仕立て屋の中には、ミシン縫いを取り入れるところもありますが、

尾張屋は今も「手縫い」にこだわります。

理由は大きく分けて二つ。
一つは尾張屋に反物が届くまでに込められた努力を最大限生かすため。
染め、織り、そして刺繍、様々な作り手がいて、伝統の技が凝縮された反物。
仕立てで手違いがあれば、すべての取引先の努力が水の泡です。
だからこそ、一針単位での調整や確認ができる手縫いを大切にしています。

もう一つはお客様に最善の仕立てを提供するため。
採寸、裁断、柄や色彩の配分等、それぞれのお客様に合わせ、
着物を作り上げるには極めて繊細な調整が求められます。
一糸一糸微調整できる手縫いで仕立てることで、お客様が袖を通した時、
滑らかで柔らかいフィット感を実現することができます。

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